
透明感あふれる歌声で、多くのファンの心を魅了しているUruさん。
彼女がデビュー当初から大切にしてきた楽曲『今逢いに行く』のMVが先日公開されましたよね。
実際に、ファンの間では、実に切なく悲しい楽曲として賞賛されましたが、その歌詞にはどんな意味や世界観が紡がれているのでしょうか。
そこで、本記事では、Uruさんの『今逢いに行く』の魅力や、歌詞の意味・世界観を紐解き、そこから想像されるもう一つのメッセージも独自見解でご紹介していきます。
ぜひ、『今逢いに行く』をさらに味わい深く楽しむための、一つの参考としてみてくださいね。
Uruの2ndアルバム『オリオンブルー』収録曲『今逢いに行く』とは?
Uruさんの2ndアルバム『オリオンブルー』に収録されている『今逢いに行く』という楽曲は、MVに小松菜奈さんが出演されているということで、エンタメニュースにも取り上げられ、何かと注目されていますよね。
切なく泣ける曲と、多くのファンからも絶賛されている楽曲ですが、では、この『今逢いに行く』という楽曲の歌詞を解説していく前に、まず、軽く、この楽曲の特徴や魅力を少し解説していきます
『今逢いに行く』は、Uruの大切な楽曲!

『今逢いに行く』は、Uruさんがデビュー当時から大切に温めていた楽曲で、ライブなどでもほとんど歌われていなかった幻の楽曲として、ファンの間では話題となっていた楽曲でした。
その『今逢いに行く』が、2020年3月にリリースされた2ndアルバム『オリオンブルー』の一曲として収録されているわけですが、なんとも切なく泣ける楽曲に仕上がっていて、先日公開されたMVも大反響を生んでいます。
もう、イントロからメロウな印象で、普段の透明感の高いUruさんの歌い方とはまた印象が少し違うんですよね。
何だろうか、どことなく儚げで寂しさも募らせていて、今にも崩れ落ちてしまいそうな・・・
メロディだけを聴く限り、筆者はそんな印象を受けてしまい、凄く胸を締め付けられる感じがしました。
MVで小松菜奈さんがシャワーに打たれながら沈んでいく様子が描かれていますが、まさにそんな印象を受けてしまったわけです。
きっと、彼女の演技力とUruさんの歌声、そしてメロウな曲調が見事にマッチしたことで、Uruさんのファンだけでなく世間が衝撃を受けたのではないでしょうか。
隠れた楽曲でも中身は秀逸!ハートわしづかみされること間違いなし!

確かに、『今逢いに行く』は、一部では幻の楽曲と呼ばれるほど希少な楽曲ではあります。
そのため、
- 『フリージア』
- 『あなたがいることで』
などと比較したら、若干馴染みは薄いかもしれません。
しかし、『今逢いに行く』は、他のメジャータイトルに負けず劣らず名曲であり、こういう優れた楽曲こそ、多くの人たちに聴いてもらいたいです。
実際に、筆者だけでなく多くのファンが、この楽曲を聴いてハートをわしづかみにされてしまいました。
それほど聴いていて心が惹かれる楽曲なので、ぜひ、みなさんも一度聴いてみてくださいね。
Uruの歌い方にも注目!
Uruさんの歌声の特徴と言えば、別の記事でもご紹介しておりますが、透明感が高い歌声が特徴的ですが、この『今逢いに行く』では、その歌い方を極力抑え、どこか切なく悲しい歌い方で歌われています。
若干かすれたような声を震わせ、でもサビのところなど、効果的なところでは彼女の透明感あふれる声が響いていくので、その緩急の付け方が実に巧みで、狙い通りの切なさ・悲しさを見事に演出しているわけです。
他の楽曲以上にUruさんの息づかいや声の使い方がダイレクトに伝わり心を揺さぶってくれるので、彼女の歌い方一つ一つにもぜひ注目して聴いて欲しいです。
きっと彼女の歌声に心を揺さぶられ、気づいたら涙していることでしょう。
少なくとも、『今逢いに行く』も間違いなく秀逸な楽曲であり、筆者を含め、この楽曲を聴いて一耳惚れしたファンは少なくないはずですよ。
『今逢いに行く』の歌詞を解説!

さて、ここからは、本題でもある『今逢いに行く』の歌詞の意味や世界観を、筆者独自の見解で解説していきます。
ぜひ、『今逢いに行く』の世界観をつかみ、この楽曲をじっくり味わう一つの参考にしていただければ幸いです。
『今逢いに行く』は別れから始まるストーリー

筆者自身、正直、恋愛経験が豊富というわけではないので、『今逢いに行く』の歌詞を見て、
『この曲に登場する二人は別れてしまったの?それとも別れる間際の二人なの?』
と変に勘ぐってしまいました。
というのも出だしの
『今置いていった君の言葉に泳ぎながら追いつく』
といった表現がどうもしっくりこなかったのです。
この『君』というのはおそらくさよならの言葉を置いて去って行こうとしていると思われる『彼女』のことを指しているのでしょう。
また、もう一人の人物は、当然主人公(僕)のことを指しているのだと思われます。
おそらく、この『置いていった言葉』にハッとさせられた彼氏が、彼女を追いかけなんとかやり直せないかと、関係の修復を持ちかけようとしていたからこそ、
『泳ぎながら追いつく』
という表現が使われていたのでしょう。
これが、もし完全なる別れを示唆していたのだとしたら、追いつくなんて表現は出てこないと思うんですよ。
確かに彼女の方から切り出され、一旦は別れることとなってしまった二人であることに違いはありません。
ただ、まだなんとか修復したいという気持ちをお互いが思っているんだけど、素直になれずにすれ違ったままの状態で距離がだけがどんどん離れていってしまう・・・
だからこそ、彼氏が歩み寄り追いつこうとしたというニュアンスを伝えようとしているのかもしれないと、筆者はくみ取ったわけです。
ただ、彼女の方が素直になりきれていない・・・
それには理由があり、彼氏の裏切り(不倫・浮気)だったり、価値観の相違だったりがあって、好きなんだけどどうすることも出来ないし、別れるしかないというもどかしさを抱えているような気がします。
そして、結果として、さよならの言葉と共に彼の元を去ろうとしたのでしょう。
一方、彼も、そんな彼女の気持ちが後になってわかり始め、また、自身も彼女の大切さにようやく気づき、彼女が少しでも望むのならまたやり直したいと動き始めたといったところなのかもしれません。
『間違っていない』の意味

さて、この二人の関係を想像した上で、歌詞の意味を紐解いていくわけですが、冒頭Aメロで『間違っていない』という歌詞が、どうも釈然としません。
もし、彼氏が浮気や不倫を理由に彼女を傷つけたとして、それが理由で彼女が彼の元を去ろうとした場合、関係を修復させようとした彼氏から『間違っていない』という言葉が出てくるでしょうか?
彼氏から『間違っていない』といわれたら、不倫・浮気された彼女としてみれば、『当然でしょ!』という感情がうごめき、余計話がこじれるだけのような気がしてなりません。
つまり、二人の破局理由は、先ほどお話しした、不倫・浮気が原因ではなく、価値観の違いやどうにもならない事情によるもつれ・すれ違いだったと見て間違いないでしょう。
そして、彼氏の事情をくみ取り彼女が身を引く決断をしたのだとしたら、なんとなくこの楽曲の世界観が見えてきます。
お互いを愛し合っていながらも、彼も態度をはっきりさせず、そのことにもどかしさを感じていた彼女が身を引く形で別れとなった・・・
その後、彼女のことを必要と感じた彼氏が、彼女ともう一度やり直して、今度こそ大切にしたいと行動を起こそうとしている・・・
といったところが、歌詞の意味合いをくみ取った上での『今逢いに行く』の世界観と筆者は感じました。
彼女が出した答えは?結末はどうなる?

先ほどご紹介したとおり、『今逢いに行く』の歌詞の世界観としては、完全に別れた二人を描いているというよりは、別れる間際の二人を描いているという印象が色濃くうかがえます。
そして、気になるのは、この二人が最終的にどうなるかということなのですが、一旦は別れたとはいえ、決着はまだ付いているわけではなく、彼女の方が心を揺れ動かしている状況にあるのではと思われます。
彼女も本当はもう一度彼とやり直したいと考えているのだと思うのですが、いろんな状況を背負い素直になれていない気持ちが大きく、なかなか関係修復にたどり着いていないのが現状のようです。
ここからは完全に推測になってしまうのですが、おそらく、この二人は別れることになってしまうのでしょう。
彼氏も、彼女に遠慮してしまい、望まれなければ再び逢いに行こうとはしないと考えているようですし、強引に彼女を引き寄せるくらいのことをしないと、おそらく修復不可能ではないかというのが正直なところですね。
まぁ、お互いの感情がすれ違ってしまうということはよくある話で、一度すれ違いが起きると修復は難しいですよね。
どこか素直になれなくて、だからこそもどかしい思いがにじみ出ている・・・
そんな歌詞の意味として感じさせる世界観と、Uruさんの悲しく切ない歌い方に、楽曲のメロディ、小松菜奈さんの演技の全てがシンクロして、切なさや悲しさを感じさせてくれるのでしょうね。
みなさんも、そんなもどかしさを持つ二人の感情世界をくみ取りながら、『今逢いに行く』の切なさや悲しさを体感してみてはいかがでしょうか。
何度も言いますが、凄く泣ける楽曲なので、非情におすすめですよ。
『今逢いに行く』が私たちに与える涙

今回Uruさんの『今逢いに行く』の歌詞の意味を筆者目線で紐解いてみましたが、ここでご紹介した、別れに対するもどかしいすれ違いだけを表現しているわけではなく、この世界観を通じて、私たちにもリンクしたある要素を筆者は感じました。
それは、誰もが抱えるもどかしさに対して涙して良いよという一つのメッセージであるという点。
この世の中生きていれば、自分の力ではどうすることも出来ないことっていっぱいあるじゃないですか。
今のご時世ならコロナ禍なんてその代表的な要素ですよね。
誰にも生活があるわけで仕事なんて休んでいる場合じゃないけど、国の方針で休まざるを得なくなってしまい収入が激減していく・・・
そんな経験をしている人たちは、今後の生活の不安とコロナ対策に応じないといけないという気持ちが入り交じり、もどかしい気持ちになられているはず・・・
そのほかにも仕事や人間関係など、どうにもならない事情を抱えている人はたくさんいるはずで、もどかしい気持ちを抱きながらも泣き言なんて言っていられないと、歯を食いしばって前に進んでいる人がたくさんいるはずです。
あくまで、これは、筆者の見解にすぎませんが、きっと『今逢いに行く』は、こんなもどかしさを抱えている人たちに対して、涙を流す動機付けを与えてくれているのではないかと思うんです。
もちろん、年がら年中泣きっぱなしというわけにはいかないと思いますが、せめて、『今逢いに行く』を聴いているときくらいは涙を流してスッキリしても良いよという隠れたメッセージが含まれている・・・
そう考えると、多くのファンに共感を得られる楽曲であると、より鮮明に理解することが出来ます。
まぁ、これはあくまで一つの捉え方の問題ですが、『今逢いに行く』は、誰にもリンクできる共感を得やすい楽曲であることだけは間違いないでしょうね。
まとめ
今回は、Uruさんの『今逢いに行く』の魅力を、歌詞の意味や世界観を中心にたっぷりご紹介いたしました。
歌詞の意味を紐解いてみると、事情によって、別れを切り出すことになってしまった彼女と、恋を修復させたいと考える彼が、それぞれの立場で恋に対して素直になりきれず、どこか切なくもどかしい気持ちを抱いている状況を世界観として描いている様子がうかがえます。
メロウに感じさせるメロディや、MVで見せた小松菜奈さんの切なくもどかしく感じさせる演技に、Uruさんの歌声も加わり、歌詞の世界観がより具体的に見えてきたような気がします
今の時代、何かともどかしさを感じている人は多いと思いますので、ぜひ、『今逢いに行く』を聴いていただいて、涙を流すと共にスッキリしてもらいたいと思う次第です。