
名曲『ハナミズキ』が、世界中で愛され多くの音楽ファンに高く支持され続けている歌手・一青窈さん。
台湾人の父と日本人の母の間に生まれ自身も台湾出身ということもあり、幾度か日本と台湾の架け橋となってくれていること、本当に頭が下がります。
ハナミズキはもちろんのこと、そのほかの彼女の楽曲も、世界を繋げる大きな力となることは間違いないでしょう。
本記事では、そんな歌手・一青窈さんの魅力を存分に彼女が愛される理由とオススメソング3曲を交えながら徹底紹介していきます。
日・台(台湾)の架け橋でもある歌手・一青窈の魅力とは?

- もらい泣き
- ハナミズキ
- 受け止めて
など、数々のヒットソングを生み出した歌手・一青窈さん。
自身も日本と台湾のハーフであり、日本も台湾も彼女にとっては思い入れの強い国なのでしょう。
TBS『音楽の日』などで、度々日台友好を願い『ハナミズキ』が日本語・中国(台湾)語の歌詞で歌われ、日本・台湾の学生たちと共に大合唱していた記憶がよみがえります。
あらゆる人たちの架け橋となる一青窈の音楽

そんな一青窈さんですが、実は、彼女の音楽は、台湾の人たちとの架け橋になっただけではありません。
インドネシアやアメリカなど、様々な国と日本の架け橋になり、また、彼女の名曲『受け止めて』は、性同一障害で悩む友人と一青窈さんとの繋がりをモチーフに創り上げられたという話も・・・
まさに、一青窈さんの楽曲は、あらゆる差別・偏見を無くし、いろんな人と人を垣根なしで繋げてくれているわけです。
音楽のジャンルの違いも関係なく繋げてくれる一青窈
もちろん、これは単純に人と人との繋がりだけで有効とされているわけではなく、一青窈さんの音楽は、あらゆるジャンルの音楽を垣根なしに繋げてくれています。
例えば、台湾出身の歌手『ジェイ・チョウ』の名曲『東風破』を、和楽器バンドが中国語版でカヴァーをしていた際に、日本語ヴァージョンで聴きたいというファンの要望を受け、台湾出身の一青窈さんに日本語翻訳を依頼されたという話もあります。
その依頼を一青窈さんが受けてくれた結果、和楽器バンドが逆輸入という形で中国全土に知れ渡り、中国・台湾でも爆発的に人気を上げたとのこと。
つまり、一青窈さんは、中国・台湾・日本を、音楽のジャンルも問わずに繋げた架け橋的存在として大活躍されているわけです。
では、何故、一青窈さんの音楽には、世界を繋げる架け橋となるほどの力があるのでしょうか?
一青窈の優しさあふれる音楽
まず、一つ言えることは、一青窈さん自身が、老若男女または人種を問わずに、音楽を通じて誰に対しても優しく接することの出来るアーティストであるということ!
これは、彼女のデビューシングルでもある『もらい泣き』を聴けば一発で理解できる話です。
どことなく優しいメロディに
- 『もらい泣き』
- 『優しい』
といったワードも歌詞の随所にちりばめられ、これで優しくないといったら、一体何なんだと言いたくなるほど一青窈さんの優しさが身にしみます。
ただ、もらい泣きする人の心情を理解できないと、何が何だかわからずスルーしてしまがちなんですよね。
筆者も、ずいぶん後になって、この楽曲の優しさや魅力に気づかされているので、人としてまだまだ未熟なんだなと痛感させられています(苦笑)。
一青窈の楽曲に多く用いられているストレートな感情表現
さて、筆者の話はさておき、話を元に戻しましょう。
一青窈さんの楽曲の歌詞を見ていくと、意外と言うべきなのか、
- 『泣』『涙』
- 『手を繋ぐ』
- 『幸せ』
といったストレートな感情表現を示すワードが随所に使われている印象を受けます。
それも、もらい泣きやハナミズキのような切なく泣ける楽曲ではなく、
- ドミノ
- 茶番劇
などの楽曲にまで『手を繋ぐ』とか『涙』といった表現が使われているのです。
そのことを踏まえて考えると、一青窈さんの音楽は実にストレートに表現されていることがわかります。
そして、彼女自身、優しく愛に満ちあふれた女性歌手だからこそ、このような感情表現を用いて楽曲を手がけ、多くのファンから愛されているのです。
後ほど、一青窈さんのオススメソングを3つご紹介しますが、この3曲以外の楽曲も非常に愛に満ちあふれた楽曲となっていますので、ぜひ、みなさんも一度一青窈さんの楽曲を聴いてみてくださいね。
一青窈のオススメソング3選!
さて、ここからは、一青窈さんの名曲の中から3曲厳選してご紹介いたします。
あくまで筆者の独断と偏見ではありますが、ぜひ、一青窈さんの楽曲に触れるきっかけにしてみてくださいね。
満点星
満点星は、2015年12月16日に配信されたシングル楽曲で、広末涼子さん主演映画『はなちゃんのみそ汁』の主題歌として書き下ろされた一曲でもあります。
この楽曲の最大のテーマは『命』であると筆者は考えています。
卒業式を終えたばかりの主人公の頭にライスシャワーのように降り注ぐ桜の花びら
そして、月日が経ち、主人公の子供が結婚式を挙げ祝福を浴びている・・・
そんな風景が、先代、自分、娘と世代を超えて満点星を通じてリンクしながら幸せを歩んでいこうとしている、そういった一つのストーリーとして描かれているような気がします。
もちろん、歌詞の本当の意味を知っているのは一青窈さんただ一人であり、私たち聴き手は推測するしかありませんが、少なくとも、この満点星から母の温もりのような優しさは十二分に伝わってきます。
- 『命を繋ぐ』
- 『奇跡』
- 『約束』
といったような数々のワードと優しくうっとりしてしまいそうなメロディが、私たち人類が愛を持って優しさで子供たちを包み込みながら、次の世代へバトンを繋いできた光景として映し出されているように感じさせてくれるのです。
どんなに孤立した人生を歩んでいたとしても、自身の母だけは無償の愛で優しく包み込んでくれます。
その優しさを感じながら、一度『満点星』を聴いてみてください。
きっと日々の疲れた心がスッと癒やされていくはずですよ。
ハナミズキ
ハナミズキは、2004年2月11日にリリースされた一青窈さんの5thシングルであり、新垣結衣さん主演映画『ハナミズキ』の主題歌として起用されるだけでなく、数々のタイアップソングとして起用され、日台友好ソングとしても人気を博した名曲。
一青窈さんの話によると、アメリカ同時多発テロ事件発生時に、当時ニューヨークにいた友人や亡くなられた母のことを想いながら歌詞を紡いだ思い入れのある楽曲とのこと。
そんな思い入れのある楽曲だからこそ、心に響く何かがたくさん詰まっているのでしょう。
筆者自身、会社員時代、ブラック企業に勤めることとなってしまい、その待遇の悪さから体を壊し吐血したことがあり、精神的に苦しく自殺を考えたことがありました。
そんなときに、ハナミズキの歌詞にある
『僕の我慢がいつか実を結び果てない波がちゃんと止まりますように君と好きな人が百年続きますように』
というフレーズに、
今は苦しいけど、この我慢がいつの日か実を結んで大切な人を幸せにする結果をもたらすことに繋がるんだと信じて、自殺を思いとどまり今に至っています。
きっと、筆者以外にもたくさんの人が、このハナミズキによって救われたことでしょう。
ピアノやシンフォニックな音源を用いた優しいメロディと
ぐっと心に響く歌詞
いずれの要素も非常に暖かく、私たち聴き手の心を包み込んでくれます。
そんな優しく癒やされる楽曲なので、ぜひ、みなさんも一度聴いてみてくださいね。
きっと涙があふれ、苦しかった心のモヤモヤが浄化されるはずですよ。
さよならありがと
さよならありがとは、2005年12月21日にリリースされた一青窈さんの3rdアルバム『&』のラストに収録された楽曲であり、初めて筆者が本格的に彼女の楽曲を好きになっていくきっかけを与えてくれた思い入れの一曲です。
特にこの楽曲の聴きどころはサビのフレーズと切なく泣けるメロディにあります。
『また少し君のこと無断で好きになったけど指折りした夢路いとし・・・』
出典:http://www.utamap.com/
というフレーズが、サビ前の『さよならありがと』にかかっていて、もう二度と会うことの出来ない人への愛する気持ちが、どこにも行き場を見失いもどかしくてたまらなく感じ、実に切なく心に響いてきます。
このサビのフレーズを聴いた瞬間、なんて素晴らしいアーティストなんだと完全に魅了され、筆者は、一青窈さんの様々な楽曲を聴くようになりました。
実際にこの曲にも精神的な苦しさから救われましたし、その後、命を救われると言っても過言ではないハナミズキと出会えたのは、『さよならありがと』のおかげです。
それだけ筆者にとっては思い入れの強い楽曲なので、最後に、ご紹介させていただきました。
さよならありがとはシングル楽曲ではなくアルバム楽曲なので、もしかしたら知らない人もいらっしゃるかもしれませんが、間違いなく切なく泣ける楽曲なので、ぜひ一度聴いてみてください。
きっと一青窈さんの世界観に魅了されてしまいますよ。
バラードだけではない一青窈の名曲たち
オススメソングとしてご紹介した3曲はいずれも一青窈さんの珠玉のバラードソングばかりです。
しかし、一青窈さんの楽曲には、バラードソング以外にも、ユーモアに富んでいる楽曲もたくさんあります。
- 江戸ポルカ
- 茶番劇
のようなロックテイストも盛り込まれた楽曲や、少しポップで明るく、でも優しい『ドミノ』のような楽曲など、実に多種多様。
こういったユニークな楽曲も手がけているところも、一青窈さんの楽曲が飽きられることなく、いつの時代も多くの人たちに受け入れられている要因です。
ぜひ、様々な楽曲を聴いてみて、一青窈さんのストレートで時にユニークな楽曲の魅力を存分に楽しんでみてくださいね。
まとめ
一青窈さんの音楽は、ストレートな感情が表現された上、優しく温かみのある音楽であるため、世界中の人たちが共感しやすく多くの人たちの支持を集めています。
また、そのことで彼女自身が音楽を通じて世界の架け橋になってくれているわけですから、如何に偉大なアーティストなのかがうかがえますよね。
老若男女・人種も関係なく多くの命を繋いでくれている彼女の楽曲を聴くと、切なく涙してしまうこともありますが、その分心のモヤモヤから救われること間違いありません。
ぜひ、みなさんも一青窈さんの音楽に触れてみてください。
きっと、いろいろ抱えている苦しみからも解放するきっかけが持てますよ。