
コロナがまだ一向に終息する気配すら見せない今の時代、テレワークの推進も影響し、パソコンを購入しようと考えていらっしゃる方がかなり増えています。
しかし一つ大きな問題があり、パソコンの中身のことがわからず、何を購入して良いか判断できないという悩みが続出・・・
確かにCPUやらメモリやら、スペック表を見ても、その辺の知識が無ければちんぷんかんぷんですよね。
そこで、本記事にて、パソコンの構成やパーツの解説を、超初心者目線でざっくりしていきます。
あくまで超初心者目線の記事なので、中級者・上級者が望むような詳しい説明は割愛しておりますので、その点はご了承お願いします。
では、早速解説していきますので、ぜひ、パソコン購入時の参考としてみてくださいね。
パソコンの仕組み

パソコン超初心者の人でも、なんとなくパソコンにはいろんな部品(パーツ)が付いていて動いていることは想像できるかと思います。
ただ具体的に、どんな機能を持つパーツで構成されて動いているかと聞かれるといまいちわからない方が多いかと思いますので、まずはパソコンの構成をしっかり抑えていきましょう。
パソコンの構成

まず簡単にパソコンがどのようなパーツで出来ていて動いているかを解説していきます。
パソコンの主な構成パーツは本体だけを見ると、ざっくり
- マザーボード
- CPU
- CPUクーラー・冷却ファン
- メモリ
- グラフィックボード
- HDD(ハードディスク)またはSSD
- DVDドライブ
- サウンドカード
- LANアダプタ
- 無線LAN
- ケース
- 電源
- その他(テレビチューナーなど・・・)
くらいのパーツで構成されています。
それに加えて、
ディスプレイ、キーボードやマウス・タブレット(板タブ・液晶タブ)などのポインティングデバイス(要は入力装置)、スピーカーなどがセットになって、初めてパソコンとしての機能が成立します。
もちろん、これらに加え、
- OS(WindowsやMacOS、Linux系(CentOS、Ubuntuなど)
- Office系ソフト(Word、Excelなど・・・)
- お絵かきソフト(CLIPSTUDIOPAINTなど・・・)
といったソフトウェアがインストールされてパソコン一式として動くわけです。
まぁ、細かいところは自作PCを手がけるような方でなければ特に知らなくてもいい話なので、ざっくりこのような構成でパソコンが動いているんだよという程度で知っておけば良いかと思いますよ。
各パーツの内容をざっくり解説!

さて、簡単にパソコンの構成がわかったところで、ここからは各パーツがどういう働きをするものなのかをざっくりわかりやすく解説していきます。
マザーボード

パソコンという機器は、CPUやメモリといった各パーツを一つにまとめ制御することで初めて機能するコンピューター機器です。
では、その各パーツをどのようにして制御しているのか・・・
端的に結論を言えば、ベースとなる基板を使って制御して初めて各パーツをコントロールしています。
そのベースとなる基板こそがマザーボード!
電源ユニットやCPUやメモリ、グラフィックボードなどを接続するコネクタ(例えば、メモリスロット、USBアダプタ、LANアダプタなど・・・)が内蔵され、それらを使って各パーツを接続して制御する働きを持ちます。
当然、マザーボードも各メーカーから様々な商品が販売されていますが、具体的に何が違うかというと、対応できるCPUが違うとか、メモリの最大容量が違うなどといった風に、機能が異なっているだけで基本的に制御する働きを持つことに変わりはありません。
まぁ、わかりやすく例えるならば、そのマザーボードがファミコンのソフトを動かすものなのか、それともメガドライブのソフトを動かすものなのかといったイメージで良いでしょう。
ファミコンのゲームソフトをメガドライブの本体で動かすことは出来ませんよね。
マザーボードもそれと同じで、対応可能なパーツが違っているので、そこを確認した上で、必要なマザーボードを購入し自作していくというのがセオリー。
ただ、正直なところ、自作PCに携わらない限りあまり気にする必要はありませんので、
『各パーツを制御するメインボードがマザーボードというんだよ!』
程度で軽く理解しておけば大丈夫です。
CPU

CPUは人間で例えるところの脳みそのようなものと考えてください。
各パーツへ処理の指示を出したり、また自身でプログラムなどの処理演算を行う機器がCPUです。
ここで、一つ疑問が浮上してくるかと思います。
それは、
『マザーボードも各パーツを制御しているものなのに、CPUと何が違うの?』
といった疑問・・・
簡単に、この疑問にお答えすると、マザーボードは各パーツをつなげているものであり、CPUは各パーツへの処理を促すものであるといった違いがあるというのが答えになります。
たとえば、同じ制御であるとはいえ、人間の体に腕や脚が繋がっていなかったとしたらどうなりますか?
当然腕や脚を動かすことは出来ませんよね。
マザーボードは、人間でいうところの腕や脚をつなげる働きをしているわけです。
そして、CPUは脳から指示をだし腕や脚を動かすのと同じ働きを持っています。
このような違いがあり、実際にOSを起動させて画面表示させたり動画を映し出させたり、音を出させたりなどといったことはCPUがそれぞれのパーツに指示を出しているから実現できているのです。
CPUの種類の違い

当然CPUといっても、細かく見ていくといろいろ種類が存在し多少なりとも機能の差があります。
ではもう少し掘り下げてCPUの種類をご紹介していきます。
インテル系CPU

みなさんも一度は聞いたことがあると思われるCPUメーカー『Intel(インテル)』というブランドがリリースしているCPUです。
例えば、
- 『Intel Core i7 10700』
- 『Intel Core i9 10900K』
といったものがその代表格となり、主にデスクトップPC、ノートPCなどに使われていることが多いです(ただし一部のPCなどは別のCPUが使われていることも・・・)。
基本的に、Intel(インテル)系CPUは様々な用途に対して快適に操作することが出来、中でもeスポーツなどのゲーム用や映像配信などの動画全般に強みを持っています。
ただ、難点が一つあり、比較的価格が高くコスパ重視という観点では、若干懸念してしまうということ。
特にIntelはCPUブランドとしても価値が高く、性能の高いものほど価格が高騰するのはやむを得ません。
Intel Core iシリーズのロットナンバーの意味

ちなみに、『Intel Core i7 10700』を例に挙げ、ロットナンバーの意味を解説しますと、Intelはメーカー名を指し、Core以降の文字列でブランド名やCPUの世代などを表しています。
なお、Core i○(○の部分は数字が入ります)はブランド名を指し示し、○に入る数字が大きいほど価格も高いですが処理性能も高くなっています。
基本的にオフィス系ソフト(Word・Excelなど)や、簡単なウェブ閲覧やSNSメール程度であれば、i5で十分快適に処理できますが、動画処理・映像配信・イラスト制作などクリエイティブな機能を使うならばi7は最低欲しいと考えてください。
どうしても、処理性能が違うので、動画系処理に関してはi3~i5では処理が重たくなってしまうと考えた方が無難です。
さて、最後尾に明記された数字の羅列(一番最後の文字はアルファベット)ですが、これは簡単にCPUの世代を表していると考えてください。
基本的に上二文字(『Intel Core i7 10700』なら10)が世代を示しています。
現在、Intel Core iシリーズのCPUに関しては第10世代が最新で、処理性能も一番高いです。
もちろん、用途に適してさえいれば、第8世代でも第9世代(ちなみに、これらの世代は上一桁で表示)でも十分満足いくポテンシャルを発揮してくれるので、よほど重たい処理に使わない限り、あまり世代にとらわれなくても良いと思います。
ただ、より性能が高いということを知る上で、ロットナンバーの最後の英数字列の上二桁(または、一桁)が世代を表しているということだけは知っておいてくださいね。
AMD

一方、インテル系以外のCPUとして近年注目されているのが、AMD社が発売している『Ryzenシリーズ』。
特にRyzenシリーズを『Intel Core iシリーズ』と比較してコストが低く処理能力も比較的高いと言われています。
もちろん、コストを一切無視して比較してしまったら、まだCPUは『Intel Core iシリーズ』の方が処理能力は高いと見受けられますが、価格も含め比較するとその差は圧倒的にRyzenシリーズに分があると思われます。
そして、その考えは世間一般でも普及し、徐々にではありますが『Intel Core iシリーズ』からRyzenシリーズに移行するメーカーも増え始めています。
もちろん、ゲームなどクリエイティブな分野においてはまだまだ『Intel Core iシリーズ』の方がレスポンスは高く割合的には多いですが、将来立場が逆転してしまうなんてこともあるかもしれませんよ。
Ryzenシリーズのロットナンバーの意味

さて、Ryzenシリーズのロットナンバーの意味ですが、例えば『Ryzen 7 2700X』を使って簡単に解説しますと、
- Ryzen 7:ブランド名(純粋な性能としては、Intel Core i7に相当すると考えると良いかも・・・)
- 2700:左端の数字は世代(この場合は第2世代)を、次の数字は機能(7はハイエンドモデルを意味)残りの2文字00は型番を示しています。
- X:XRF+ハイパフォーマンス(簡単に説明するとオーバークロックといって、カスタマイズによって高処理させるように設定出来やすい機能付きと考えると良いです)
こんな感じになりますが、まぁ必要な箇所は、Ryzenの右に付いている数字とその後に付いている4桁の数字の左2桁までを覚えておけばOK。
基本的に、Ryzenの文字の右に付いている数字が大きいほど世代が新しく高性能(もちろん高性能故多少は高価)になっています。
さて、ロットナンバーの最後尾に記載されているアルファベットですが、自作PCをたしなむ人でなければほとんど気にする必要はありません。
ちなみにXではなくGと付いているものもありますが、それはグラフィック機能が付属されているという意味です。
まぁ、これもメーカー製品のPCを購入するのであればはじめからグラフィック機能は付いているわけですし、特に気にする必要は無いと思いますよ。
コア・スレッドの意味

CPUの性能表を見ると、
- コア
- スレッド
といった用語を目にすることがあります。
コアというのは、人間で言うところの人間単体の数を示しています。
例えば、みなさんはクアッドコアという言葉を耳にしたことありませんか?
このクアッドコアというのは
- クアッド:4つの
- コア:中核
が合わさった言葉で、要は4つの中核=4つの司令塔(脳みそ)と考えれば凄くわかりやすいです。
単純に処理能力が4倍になっているわけですから、この数が多いほど快適に処理できる高い性能のCPUと捉えることが出来ますね。
一方スレッドは、1単体のコアが同時に処理できる数を指し示しています。
例えるなら、コアが人体単体を示すのに対して、スレッドがその人が一度に処理に使える腕の数といえばわかりやすいでしょうか。
ちなみに『Intel Core i7 8700K』の場合、6コア12スレッドなので、6人の人間がトータル12本の腕で処理してくれるとイメージするとなんとなく、処理能力の高さが想像できますね。
まぁ、極端に数が低いものを購入するのはスペック的にどうかとは思いますが、よほど動画処理とかを目的としない限りは、あまり難しく考える必要はありません。
まぁ、価格と相談しながら、余裕があればコア・スレッド数の大きいCPUが搭載されているPCを購入してください。
以上、ざっくりとCPUを解説しました。
基本的に、コスパ重視であれば、AMD(Ryzen)系のCPUが搭載されているパソコンがおすすめ。
動画編集・ゲーミングPC用を必要とするならIntel Core i7以上のCPU搭載パソコンがおすすめ。
Intel Core i5以下のCPU搭載パソコンについては、これまでの実績・ブランド力を考慮するならば、購入しても構いませんが、近年はAMD(Ryzen)系の方がコスパも良いいので、あまりおすすめできません(もちろん好みの問題もあるので断定は出来ませんが・・・)
以上を参考にCPUを選んでみることをおすすめします。
CPU冷却ファン

CPUファンは、CPUの発熱を冷却するための装置です。
YouTubeでは無謀にもCPUで肉を焼くという動画を配信されている方がいらっしゃいますが、それくらいCPUは発熱するパーツでもあるので、冷却装置なしというわけには行きません。
そこで、CPUをマザーボードに取り付ける際に別途冷却ファンも取り付けます。
ただし、これも自作PCを手がける人以外はあまり気にする必要はありませんので、そういうものがCPUに付いているとだけ認識してください。
メモリ

メモリは、ざっくり言うと作業机のようなものを想像してもらうとイメージしやすいです。
基本的に容量が作業領域を表し、容量が大きいほど快適に動くと考えてほぼ間違いありません。
もちろん、メモリにもいろいろ品種があり、速度の速いものから遅いものまでピンキリですが、特に、メーカー製のPCに付属しているメモリに関して言えば、新たに増設を考えない限り容量だけ認識してOKです。
ただし、スマホなどを購入する場合はその限りではないので、増設する時のことも考え、少しだけ掘り下げて解説していきますね。
メモリの種類

まず、メモリは、ざっくり分けて2種類存在しています。
一つは、RAM(Random Access Memory)。
これは、電源を入れてから落とす(消す)までの間、記憶しているメモリのことを言います。
例えば、グーグル検索などで画像検索し、お気に入りの画像をコピーした場合など、一時的に記憶させる場合にこの記憶領域(メモリ・RAM)を使います。
あくまで一時的な記憶なので、電源を切ったら完全に消えてしまいますが、一時的に内部メモリに記憶し、すぐに読み込みできることは非常に便利が良いです。
例えば、これからあなたは参考書を開いて勉強するとします。
勉強している間は、当然机の上に参考書を広げているわけですから問題ないとしても、勉強の合間にもし本棚に参考書をいちいちしまっていたら凄く面倒じゃないですか?
RAMがあれば、一時的に机の上に参考書を広げたまま休憩出来る(作業机に広げた状態を記憶する)ので、休憩を終えて勉強再開する際にスムーズに勉強に入れます。
RAMは、このように、一時的に記憶領域にデータを保管し作業を再開させる際にすぐ取り出せるように記憶するための記憶媒体と考えてください。

ちなみに、パソコンを購入する際にカタログなどで主に目にするDDR3とかDDR4といった規格があります。
これは、SDRAMといって、RAMの規格(RAMの進化した規格とざっくり捉えましょう)の一種です。
今のパソコンの主流としてDDR4が使われることが多いのですが、これはマザーボードに内蔵されているスロットが、DDR4に適応されたものであるためで、メモリの場合、この規格が違うとスロットに差せたとしても一切認識してくれません。
パソコンのカタログなどに、メモリの対応規格も掲載されているので、それがどの規格のものかは確認しておいてください。
もしわからない場合は、ショップ店員さんに確認してみると良いでしょう。

もう一つ押さえておきたいメモリの種類が『ROM(Read Only Memory)』です。
ROM(Read Only Memory)は、その名の通り、書き込み不可の読み取り専用記憶メモリを言います。
簡単にわかりやすく言えば、ブルーレイディスクやファミコンのゲームソフトなどがそれに当たりますね。
例えば、ブルーレイディスクには一度だけ書き込み可能な『BD-R』というものがあるのをご存じでしょうか?
ハードディスクや先ほどご紹介したRAMとは異なり、一度まっさらな記憶領域に書き込んでしまったら、二度と上書き保存をすることも削除することも出来ず、そのデータは読み取ることしか出来ません。
一度のみ書き込み可能なブルーレイディスクも、一度録画したものをダビングし、ファイナライズをかけてしまったら後は視聴することしか出来ませんよね。
ROMは、まさに一度のみ書き込み可能なブルーレイディスクのようなものであり、メモリ上にデータやプログラムを焼き付け、あとは読み込むだけという代物と考えてください。
ただし、近年はROMが進化し、フラッシュROMというものが登場し、ハードディスクのように何度も記憶させたり、不要なデータを削除させたりさせることが可能となりました。
スマホに使われている内部メモリもフラッシュROMが使われ、写真データやゲームデータなどが保存できているというわけ。
ただ、一般的にメーカーなどが発表しているスペックとして、フラッシュROMとは言わず、ROMと略して言ってしまっているため、話が非常にややこしく感じてしまうんです。
実際にROMという本来の機能にとらわれると、RAMとROMを混同してしまい混乱を招くもととなってしまいます。
実は筆者も初めてスマホを購入するとき、
『何故ROMに保存できる?』
と困惑しました。
ぜひ、そういった混乱を防ぐためにも、RAM、ROM、フラッシュROMの違いを簡単に押さえ、スマホのデータ保存容量はROMで表記されることを覚えておきましょう。
メモリで押さえたい部分と簡単な選び方
先ほどから解説しているとおり、メモリで覚えておきたい部分は、
- 簡単な役割・機能
- メモリの大まかな種類(RAM、ROM)や規格の違い(DDR3、DDR4など)
- RAM=作業領域、ROM(フラッシュROM)=データ保存領域という概念(ただし、スマホやタブレットPC限定で、パソコンのメモリとして一般的に使用しているのはRAM)
以上、3つです。
まぁ、これくらいの知識があれば、後は全く気にしなくて問題ありません。
さて、ここまでの話を踏まえた上で、メモリを選ぶ際に気をつけたいことが1つあります。
それは、ズバリ容量と価格です。
メモリ単体で購入するなら、規格や見た目・パソコン本体との相性などを気にするべきですが、特に単体での購入で無い限り気にする必要はありません。
特に、メーカー製品のパソコンには、適したメモリがすでに使われているので、初期不良品でない限り相性問題は起こりせんし、規格の違いによる性能さも微差・・・
なのでそれらのことを気にしてもほとんど意味はありません。
もちろん、容量が増えるほどパソコン全体の価格も高騰していきますので、求めるメモリの容量と価格のバランスを考慮した上で購入を検討しましょう。
ちなみにメモリの容量に関しては、512GB以上のものをおすすめします。
その理由に関しては別途記事にしておりますので、下記リンクを貼っておきますね。
気になる方は併せてそちらの記事をご覧ください
参照記事:テレワークに使えるパソコンってどのメーカーがおすすめ?
グラフィックボード

グラフィックボードは、その名の通り、画像・映像を表示させるためのボードを指します。
基本的にこのグラフィックボードがなければ、画面に何かを表示させることは出来ません。
ただ、中にはオンボードといって、CPUに内蔵されているものやマザーボードに内蔵されているものもあります。
とはいえ、自作PCユーザーやグラフィックにこだわる人で無い限り、グラフィック機能を持つボードがあるとだけ認識しておくだけで十分です。
一応念のために話しますが、グラフィックボードにもメモリが搭載され、容量が高いほど処理速度が高く価格も高いです。
確かに、パソコン一式で考えれば、他の要素も価格に影響を及ぼすのでグラフィックボードだけが価格高騰の原因になるとは限りません。
ただ、同等のスペックのPCで比較したら間違いなく価格が高くはなりますので、その点は多少なりとも意識してスペック比較しましょうね。
サウンドカード

サウンドカードは音を出すためのカードで、これが無ければ音を出すことが出来ません。
しかし、近年は、マザーボードに音源を出す機能が盛り込まれることも多いですし、そもそもメーカー製品のPCで音が出ないPCなどまずありません。
一応、情報までにUSBスティック型のものなど、いろんな形で販売されていますが、基本的に音にかなりのこだわりを持たない限りは、あまり気にしないでOKです。
LANアダプタ・無線LANアダプタ

LANアダプタ・無線LANアダプタは、ネットワーク通信するために必要なパーツです。
近年はマザーボードに内蔵(オンボード)されているタイプが多く、また、USBで接続するタイプが主流となっています。
特にノートPCやモバイルPC(持ち運びできるパソコン)には当たり前のように無線LANまで内蔵されているので、特に別途購入する必要はありません。

ちなみに無線LANアダプタは、上の画像のようなワイヤレス型のUSB機器となっています。
このワイヤレス機器を子機として接続し、親機となる無線ルーターからの電波をキャッチさせてネットワーク通信させます。
ただし、パソコン本体にはほとんど無線LANも搭載されているので、特に別途購入する必要は無いでしょう。
有線・無線、いずれにしても標準搭載されているPCがほとんどなので、特にパソコン初心者は深く速度などこだわらない限り、こういうパーツがあるとだけ認識すればOKです。
ちなみに、LANとかWANといった専門用語も頻繁に目にすると思いますので、その説明だけ簡単にしておきます。
- LAN:自宅などのローカルエリア限定ネットワーク(モデムを通して通信させるパソコンや携帯端末など)
- WAN:基地局・回線元など広範囲のネットワーク(例えば光回線(モデム)など)
以上がLANとWANの違いであり、特に無線LANとよく耳にするかと思いますが、自宅や一部の周辺エリア限定でのネットワーク通信を無線で行っているから無線LANというと理解すると、なんとなく、これらの用語も理解できると思いますよ。
そのほかにもいろいろ専門用語(通信速度・規格などの・・・)はありますが、詳しく解説し始めたらきりがないので、今回はここまでとします。(別途、ネットワーク通信について解説して欲しい場合は、コメントなどでリクエストください)
記憶装置(HDD(ハードディスク)・SSD)

さて、CPU・メモリに続いて、パソコン超初心者がまず押さえておきたい3つ目のパーツが、記憶装置(HDD(ハードディスク)・SDD)です
HDDやSSDといった記憶装置に関しては、多少理解度を深めないと、購入する際、かなり困惑する可能性が出てくるので、ざっくりではありますがきちんと解説して参ります。
HDDとは?

HDDとはハードディスクと言い、Windowsパソコンが普及し始めるころ(もしかしたらもう少し前からだったかも・・・)から登場している磁気を使って読み書きさせる記憶媒体を指します。
みなさんもご存じだと思いますが、プレステ4などのゲーム機にも搭載されていますし、パソコンならノートパソコンやデスクトップパソコンなどにも搭載され、一つの保存記憶媒体として多くのユーザーに活用されていますね。
価格もずいぶん安くなり、近年では4TB(1TB=1000GB)が安いものでは1万円前後出購入できるものも出てきました。
ただし、磁気で読み書きしているため、瞬時に読み書き出来るというわけではなく、この後解説するSSDと比較してスピードは遅め。
そのため、近年のパソコンにはHDDに代わりSSDが搭載されているタイプが多く出回っています。
SSD

SSDとはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、HDDとは異なりフラッシュメモリを用いた記憶装置を指します。
フラッシュメモリに記憶させる装置であるため、先ほどご紹介したフラッシュROMのように、読み込み速度は非常に速くOSやソフトの起動なども快適になりやすいのが大きな特徴!
そのため、近年は、メーカー製品のPCにもSSDが搭載されるケースが増えていますが、
- 容量が少ない
- 価格が高い
などのデメリットもあるので購入時に注意が必要です。
基本的な考えとして、512GBを一つの目安としてパソコン購入時に検討してみると良いでしょう。
その理由としては、Windows10をはじめとする基本的なソフトウェアをインストールするのに、大体100~200GBくらいは使用しますので、さらに300GBくらいの余裕を持っておくと、多少ソフトなどが増えたとしても快適に使えるというのが最大の理由。
もちろん1TBあればかなり余裕が生まれますが、価格が高くなってしまいますし、512GB+HDD(外付けHDD)が1~2TBもあれば大抵は快適にパソコンを使えるようになるので、それを一つの目安として考えると良いですよ。
まずは、SSD内蔵パソコンに外付けHDDを購入し、重要なソフトウェアをSSD内蔵パソコンにインストール、データを外付けHDDに保存させるというスタンスを取ることをおすすめします。
なお、外付けHDDを購入するなら、
- I-O DATA
- BUFFALO
の2メーカーから販売されているポータブルHDDを購入すると良いですよ。
この二つのメーカーは外付けHDDに関して、長年の販売実績がありますしブランド力・信頼度も高く、非常に安定して使えるので超おすすめですよ。
DVD・BDドライブ

DVDおよびブルーレイディスク(BD)ドライブは、DVDディスクやブルーレイディスク(映画・ドラマ、プログラムディスクなど)を読み込んだり、ディスクに書き込みを行ったりするためのドライブ装置です。
近年は、ソフトウェアもダウンロード配信しているものが販売されるようになってきましたし、DVDやBD作品を観たい場合は、外付けのDVDドライブやBDドライブを別途接続すれば良いだけ・・・
なので、特にこだわらない限りあまり気にする必要はありません。
最悪、ドライブ無しであったとしても、それほど気にしなくて大丈夫ですよ。
ちなみに、筆者が使用しているノートPCにもDVD・BDマルチドライブが搭載されていますが、実際に使用したことは一度もありません(笑)。
ちなみにDVD・BD共通して後ろに
- 『-R』:1回だけ書き込み可能
- 『-RW』:何回でも書き込み可能
と記載されている規格がありますが、近年はデータなどを書き込む場合、大抵はUSBカードやUSBスティックなどの記憶媒体が使われることも多いので、それほど気にする必要はありませんよ。
まぁ、ブルーレイディスクレコーダーなどで録画番組をダビングする際に知っていたら便利かなぁレベルの話なので、頭の片隅にでも入れておいてください。
ケース・電源
ケースや電源に関しては、それこそ自作PCを手がける人以外は気にする必要はほぼありません。
まぁ、海外と日本の電力の違いなどが多少あるので、日本で動くパソコンであるかどうか(日本国内で販売されて動かないのは絶対におかしいので、海外で購入するとき以外は無視で・・・)だけを考えれば良いかなぁと思います。
ただ、パソコンのパーツはマザーボードで繋がりますが、電源が無ければ動かないのは当然として、ケースも無しというのはいささか問題です。
ケースが無いことで埃や汚れがダイレクトで付着しますし、何よりむき出しになっているというのは非常に危険。
なので、自作PCを組み立てる人は、ケースも併せて購入しております。
まぁ、メーカー製品のPCでケースが無いPCなどあり得ませんので、パソコンの構成としてケースもあるよくらいで理解しておいていただければ、それで構いません。
キーボード・マウス・タブレット(板タブ・液晶タブ)

パソコンの本体以外にも、当然入力デバイスが無ければソフトを操作することなど出来ません。
キーボード・マウスや、イラスト制作などで使用する板タブ、液晶画面が付いていて、ダイレクトに入力できる液晶ペンタブレット(液タブ)などが主な入力デバイスです。

出典:https://www.owet45.jp/
ちなみに、板タブは、板状の入力装置に専用のタッチペンで入力することで画面操作をする入力装置を指します。
液タブとは異なり画面は付いていないので、モニターを見ながら操作するものと理解してください。
一方、液タブは、板タブに画面が付いている入力装置で、直接操作して絵が描けるので非常に扱いやすいですが、価格が高い画面に手が触れ誤操作してしまう可能性があるなどのデメリットも・・・
まぁ、いずれにしてもイラストを描く人には必要となるポインティングデバイスで、それ以外の人は特に必要は無いものと捉えて構いません。
一方、キーボードやマウスに関してですが、基本的に機能に大差ありません。
そもそも、ノートパソコンなんかは、キーボードが内蔵されているくらいですから、もしこれらを別途購入するとするならば、
- さわり心地・操作しやすさ
- ボタンの形状(キーボードのみいくつかタイプが存在します)
- 価格
などで選べば問題ありません。
その他の拡張ボード(テレビチューナーなど・・・)

昔は、それこそLANアダプタなどもマザーボードに内蔵されておらず、拡張ボードとして購入して別途接続しなければならなかったのですが、今は、あらゆる機能がマザーボードに内蔵されています。
なので、ここまで説明したパーツ以外で、必要とするパーツといえば、テレビチューナーや動画配信ツール(Amazon Fire TV Stickなど・・・)くらいでしょう。
まぁそういったものもあるという程度で認識すれば大丈夫です。
結局テレワーク用PCは何を買えば良いの?
ここまでPCの構成についてざっくり簡単に解説してきましたが、
『結局のところどのPCを買えば良いの?』
という疑問が残っている方もまだ多いと思います。
一応、この点においても、ノートPC限定ですが、メモリの解説の際にご紹介した別記事に用途別で記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、クリエイティブな用途で使用せずコスパ重視であれば、
- 『HP ENVY x360 13-ar0000 スタンダードモデル』
- 『HP ノートパソコン HP ENVY x360 15 15.6インチ フルHDタッチパネルディスプレイ 2in1 コンバーチブルタイプ AMD Ryzen 5 8GBメモリ 512GB SSD』
あたりがおすすめです。
詳細については、下記リンクに記載しておりますので、そちらも併せてご覧くださいね。
まとめ
さていかがでしたか?
今回は、パソコン超初心者さんが、このコロナ時代にテレワーク用PCを購入するにあたって、パソコンの簡単な構成や用語の意味などを知っておいた方が、購入時の参考になると配慮して、ざっくり簡単に解説させていただいています。
そのため、少しでも必要が無いと感じた部分は割愛させていただいていますので、中級者・上級者として、さらに情報を知りたい方は、各自で必要な情報を検索してください。
一方、
- CPUって何?
- メモリって何?
と多くの疑問を持たれている方に対しては、それなりのボリュームはあるのですが結構参考になる記事となっているはずです。
ぜひ、これらの情報を参考に、ご自身の用途に適したパソコンを購入し、快適なパソコンライフを楽しんでくださいね。